qdocu DAO が目指す未来(4)

Vision
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みなさん、こんにちわ!
qdocu DAO が目指す未来(3)では、簡単ではありますが人類史を俯瞰し、近代経済学の父、アダム・スミスの国富論に触れ、価格は需要と供給によって均衡する「市場メカニズム」というシステムに触れました。いよいよ本題の qdocu DAO が目指す未来について、紹介します。

有限な資源(1)個人編

過去には企業経営をするうえでの重要な資源として、「ヒト・モノ・カネ」が経営資源として考えられてきました。インターネットの登場によって新たに「情報」が加わり、「知的財産」なども経営資源として捉える流れがあります。特に最近では「時間」も経営資源として捉えらるようになりました。

インターネットが普及することによって、これまであらゆるアナログであったものがデジタル化の過程にあるといっても過言ではありません。デジタル化によって、多様な情報・知識や仮想空間を通じた仮想体験が可能となったことで、様々な恩恵を享受できるようになりました。一方で、実体験を求める体験型のツアーがインバウンド消費の底上げをしています。

突然ですが、平均寿命の定義を皆さんは、正しく認識できているでしょうか?生まれてから亡くなるまでの平均的な時間を意味します。日本人の平均寿命は、男性約81歳、女性約87歳です。

そして、平均寿命とは異なる指標として健康寿命が重視される傾向にあります。この健康寿命とは、健康に生活できる期間のことであり、日本人の平均健康寿命は男性約72歳、女性約75歳となっております。

自身との年齢差が平均的な残余命であり、残された時間は有限であることを、改めて認識していただきたいのです。

有限な資源(2)地域編

あらゆる地域には、その地域独特の風習や文化、習わしなどが存在します。その地域独特の食文化や生活習慣、お土産として連想される特産品も、有限な資源であると認識していただきたいのです。

2024年現在で、日本国内の世界遺産は25を数えます。この25か所の内訳は、世界自然遺産5か所、世界文化遺産20か所であります。法隆寺地域の仏教建造物をはじめ、北海道・北東北の縄文遺跡群などが存在します。幾多の戦乱や天災により被害を被っても、時の権力者などによって再建されてきた厳島神社や紀伊山地の霊場と参拝道などは、悠久の時をこれほどまでの長期にわたって維持されてきた背景には、当時の人々が畏怖していた自然の力や、神聖性、信仰心などを含めて、我々日本人の中にも受け継がれ続けている「文化」の証左ではないでしょうか。

地球環境の変化、特に温暖化による豪雨災害などの天災や、過疎化の進展によって、その文化の存続が危ぶまれる事態が迫っているのを皆さんはご存じでしょうか?

京都には、地域住民150万弱に対して、年間で4,000万~5,000万人の観光客が訪れ、地域経済の活性化に繋がっている一方で、高野山では、地域住民3,000人弱に対して、年間140万人の観光客や参拝客が訪れることで、地域行政のサービスが圧迫されている現状にある。特に、救急搬送者の過半が観光客による体調不良等の状態で、地域インフラの維持限界を超えたとみる向きが強い。

将来世代にわたって、文化の伝承をしていくためにも、有限な資源としての維持存続方法を、模索するべき時代が来ているのではないか。

有限な資源(3)文化編

「文化」の文字を見て皆さんは何を想像するだろうか?
二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)は神社参拝時の拝礼作法である。多数の方は、あまり意識せずともこのような拝礼作法があることを知っているのではないだろうか。幼少時から、自身のすぐ近くには神社仏閣などあり、餅撒きやお神輿を担いだり、お囃子や和太鼓を夏祭りなど経験したことがある人が多いのではないだろうか。なかでも、日本の三大祭りといわれる、京都の祇園祭、大阪の天神祭、東京の神田祭は有名だろう。ほかにも、徳島で行われる阿波おどりなど、季節毎やお盆の期間などに執り行われることが多い。季節毎のお祭りは、農村や漁村では豊作や大漁祈願や感謝の神事として、またお盆期間のお祭りは、ご先祖様に対する思いを馳せ、ご先祖の霊を迎え、送り出すための風習といえるのです。

巷でもてはやされる流行廃りと異なり、文化や風習などは数百年の長きにわたり、脈々と受け継がれてきた地域特有の、知的財産であると捉えることができます。過疎化や高齢化によって、日本の多くの地域の知的財産が消えつつある状況にあるため、それぞれの地域において、IT技術を駆使した活性化を執り行っていきたいと考えております。

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